近年、メディアなどを通じSAS(睡眠時無呼吸症候群)
が、重大な社会的問題の引き金になっているという報告や、また全身疾患と関わりがあるという報告が数多くされてきており(詳細後述)、皆様のSASに対する意識も高まってきていることかと思われます。
このSASですが従来の治療は、専門機関によるCPAPといった経鼻的持続陽圧治療を実施することが一般的でしたが、昨今、SASおよび、いびきで悩む患者さまにスリープスプリントといったマウスピース(口腔内装置)による治療方法が広く応用されるようになり、軽度・中程度の患者さまにはより快適な睡眠を得ることができる治療装置として有効性が示されております。
生活習慣病が社会的問題として叫ばれる中、睡眠時の呼吸障害によって睡眠が分断され、睡眠の質を低下させることは、その予防という点からも重大な問題であります。
兵庫県西宮市にありますおおがき歯科では、このような社会的・医学的背景からSASの治療を積極的に行い、皆様の生活の質の向上(QOL)の一翼を担いたいと考えております。
■最先端の治療で、安らかな睡眠を取り戻せます。

睡眠時にいびきをかいたり、呼吸が止まったりする方はいらっしゃいませんか?
「いびきがひどい」「夜、熟睡できない」「すっきり起きられない」など、何らかの睡眠障害がある人は人口の20%に及ぶと言われています。
兵庫県西宮市のおおがき歯科では、地域の総合病院(西宮市立中央病院)の呼吸器内科との提携により、スリープスプリントというマウスピース(図3)を使って、いびきや無呼吸の治療を行っております。
|
|
■睡眠時無呼吸症候群(SAS)の社会的背景、全身との関係
| 私たちは一日の終わりに十分な睡眠がとれれば、昼間に疲れもなく快適に過ごせます。しかし、睡眠中に呼吸が止まる時間や頻度が多くなると深い眠りができずに睡眠が不足します。
その為、寝起きが悪かったり、仕事中に急激な眠気に襲われたり、また一日中眠気や倦怠感のために仕事に身が入らなかったりします。 |
| 結果、トラブルや事故を招き、自分自身のみならず、周りの人たちにも大きな損害を与えかねません。
このような病気を「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」といい、いびきは無呼吸の前症状です。
最近では、様々な事故の引き金になっていることが判明し、社会的にも問題になっています(図1)。
また「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」は高血圧や糖尿病などの生活習慣病と密接な関わりを持ち、その有病率は3〜4%とも言われ、極めて多い病気であることが明らかになりました。
さらに、放置された重病の無呼吸では、7〜8年後の死亡率が37%との報告もあります。
このようにSASは、医学的にも社会的にも放置できない重要な病気であり、その対応は急務であります。 |
|
■睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは?

1976年、アメリカ、スタンフォード大学のギルミノート教授は睡眠時無呼吸症候群(sleep
apnea syndrome:SAS)という疾患概念を提唱されました。
それによると、SASは「7時間の睡眠中に30回以上の無呼吸(10以上の気流の停止)をきたす疾患」と定義され、最近では「睡眠1時間あたり10秒以上の無呼吸あるいは低呼吸が5回以上ある」と一般的に考えられています。
そのような睡眠時無呼吸症候群ですが2つの分類わけがあります。
まず1つ目は、体重が大きかったり、扁桃腺が大きかったり、喉の気道が狭くなっているもので、これを閉塞型睡眠時無呼吸症候群といいます。
これとは別に、脳幹から呼吸筋への指令の異常が原因になっているものを中枢性睡眠時無呼吸症候群と言いますが、実際には9割以上の方が閉塞型睡眠時無呼吸症候群です。
これら2つのうち歯科医師が対応できるのは、大部分を占める閉塞型睡眠時無呼吸症候群(obstructive
sleep apnea syndrome:OSAS)です。
呼吸時に空気が出入りする上気道の周りには多数の筋が存在しますが、睡眠時にはこれらの筋の緊張が低下し、仰向けになると上気道を狭めることがあります(図2)。
この状態で呼吸を行い空気が上気道を通過すると、もともと形態的に咽頭腔が狭かったり、筋の緊張の低下が著しかったりすると軟組織(軟口蓋・口蓋垂・舌根部など)による振動音が生じます。これが鼻腔や口腔で共鳴して「いびき」となります。
上気道がさらに狭められると、咽頭が閉塞して無呼吸が出現し、窒息状態になります。これがOSASの本態です。
ご家族からの指摘としては、睡眠時に激しいいびきが出現、そのいびきがいったん10秒以上、時には60秒位消失し、換気回復時にあえぐような呼吸をした後、再度激しいいびきが出現、その繰り返しをされていると言われます。
OSASの基本的な症状は日中の眠気と疲労感で、有病率が全人口の2〜4%を占めていると言われています。